過去ログ - 一方通行「オマエだって、もォこの家の一員だろォが」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[saga]
2011/08/18(木) 03:45:12.17 ID:aLV867QF0

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「…びっくりするほどそっくりね、ってミサカはミサカはしげしげ観察してみたり」

あまり日光の差し込まない薄暗い路地、汚らしい地面に転がった人間を眺める打ち止め。
彼女は屈み込み、倒れているそれの顔を覗き込むような体勢だ。
自分は立ったまま真っ白いそれを眺める。

髪色は白。こぼれ落ちた前髪の隙間から見える顔――肌の色も同じように白い。
むしろ青白いと言ったほうが正しいのか、あまり体調の良さそうな顔色ではなかった。
瞼は下りていて、目の色を確認することは出来ない。
身に纏った衣服は何故か白衣だった。地面に接する部分は砂や埃で薄汚れている。
足には簡素なデザインのサンダルだけ。
白衣もサンダルも、どことなく使い古されたような雰囲気がある。

「……………」

「どうするの?ってミサカはミサカは困惑しつつ問いかけてみる…」

「どォする、っつってもなァ…」


打ち止めの屈み込んでいる場所、倒れている人物の顔の前へ移動し片膝をついた。
そのまま腕を伸ばし、真っ白い頬をぱしんと叩く。

「オイ」

「………、」

再びぺしぺしと頬を叩いた。
するとそれは居心地悪そうに眉間に皺を寄せ、少しだけ身動ぎをする。



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