過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
1- 20
130: ◆TVdz386dzA[saga]
2011/09/04(日) 10:52:17.33 ID:TA8lfxHy0



一方通行も欠伸をしながら部屋の照明を消し就寝の構えをとる。
ベッドは美琴に取られてしまったので今日は床に敷かれた布団で寝るとしよう。柔らかいタオルケットをかけて布団にもぐりこむ。

頭の後ろに手を組みながら寝る体勢に入りつつ今日の出来事を思い出す。



(久々に外出た気がすンな)



まだ平凡な名字と名前を持っていたあの頃、まだ一方通行は外での遊びを楽しむことが出来ていた。
しかしある時つっかかってきた人間が自分に触れただけで腕の骨が折れた。そこから【怪物】が出来上がるのにさして時間は掛からなかった。
目立つ容姿と能力関係の噂は広がるのが早い。外に出れば自分を倒せば最強の名を手に入れられると勘違いした馬鹿がやってくる。
その疎ましさから一方通行はどんどん外出しなくなっていった。だから一日中外に出るというのは本当に久し振りだった。



(まァ、学園都市(むこう)と違ってここにはあの手のバカ共がいないって訳か)



そして掌を目の前にかざす。


思い出すのは外からの帰り道。
あの時、一瞬その手を離さなければという衝動に駆られた。この手は壊し、傷つけ、撥ね除けることしか出来ないと分かっていたからだ。
御坂美琴は彼のとって絶対傷つけたくない人間。


でも結局そうしなかった。それが分かっていたのに離さなかった。離せなかった。


離さなくてはならないのは傷つけたくないから。
離せないのは―――――なぜ?



(…………一体アイツをどォしてェンだよ、俺ァ)



まさに二律背反。自問自答の答えを出すにはまだピースが足りない。
はあっと溜息を吐いて布団を被る。……寝よう。疲れているから余計な所に頭が回ってまとまるモノもまとまらない。
そう思考に決着をつけて一方通行は眠りに落ちていった。



自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
ex14.vip2ch.com


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
689Res/310.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice