過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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◆TVdz386dzA
[saga]
2011/10/16(日) 14:33:14.59 ID:ZsCQnVCC0
(あ〜あ〜仲良しなこった)
本人達は喧嘩のつもりだろうが、他人から見ればこの光景は『喧嘩するほど仲が良い』を図解した微笑ましいものでしかない。
会話の内容よりもこういう一人だけ置き去りにされたような空間の方がよっぽど疎外感を感じる。
しかし自分がそんな風に感じること自体に内心驚きながら、垣根は無意識に大人びた仕草で溜息を吐いていた。
垣根は何気無く自身の記憶を数ヶ月前に遡らせる。
あの日、垣根帝督は能力測定を受けにこの研究所へ訪れた。
退屈な検査や下らない能力実技を受けたって何も変わらない。能力も、自分自身も、自分を巡る現状も。そう思っていた。
心の底からどうでもいいと思いながらも受けた能力検査のあとには予想もしてなかったことが起きる。
御坂美琴と一方通行との出会い。
しかも発電能力という名のスタンガンを食らうというおまけ付きの初対面だった。
その時美琴の能力を防ぎ切れなかった自分の間抜けっぷりに呆れる反面、電気を浴びせた美琴に対して小さな怒りが湧いたのは確かだ。
しかし医務室で目が覚めた自分に瞳を涙でゆらゆらと揺らしながら申し訳無さそうに謝ってくる美琴を見て垣根は怒る気も失せてしまった。
そしてもう一人の被害者・一方通行の方はと言えば美琴に無鉄砲だの自分の能力くらいちゃんと制御しろ等々お説教の言葉をつらつらと並べていた。
最初は必死に説教に耐えていた美琴も次第に耐え切れなくなったのか一方通行と激しい口論を始める始末。お互い譲らないから余計タチが悪い。
やかましくギャーギャーと騒ぎ立てるこの部屋が医務室なのかさえ怪しくなっていた。
垣根が唖然としていると医務室に来ていた芳川がクスクスと控えめに笑っている。
部屋の主である冥土帰しが「まただね……」と溜息まじりに二人を眺めている。
結局二人が言い争いを止めたのは大人達の生暖かい視線に気が付いた時だった。
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