過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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399: ◆TVdz386dzA[saga]
2011/11/25(金) 20:31:58.42 ID:37tX49Ou0



「どぉわッ! み、御坂ッ!?」

「……ちょっと、そんなに驚くことなくない? まるで私がお化けみたいじゃない」



傍らに立っていた声の主、御坂美琴は垣根の反応に心外とばかりに両手を腰に当て不満げに唇を尖らせる。


少し乱れた栗色のショートボブの頭にふわふわの白いラビットファーの耳当て。
街の冷気を身に纏ったまま、外と室内の温度差に晒された頬をピンク色に染めている。
着込んだ厚手のベージュのダッフルコートから覗かせる丈の短いプリーツスカートが控えめにひらりと揺れる。
長い羽根のような睫毛に空を舞う霙の粒が幾つも乗っていて彼女の目元をより一層輝かせていた。
唐突に登場した彼女の姿に思わず強い眼差しを向けてしまっていることに二人は気付かない。



「な、なによ、人をジロジロと……」



慣れない視線に身じろぐ美琴に垣根は取り繕うように喋り出す。



「あぁ悪い悪い!突然現れたからビックリしただけだ。久し振りだな御坂」



「久し振り垣根さん。……で、私のことを話してたみたいだったけどどんな話をしてたわけ?」
「え?あぁ、それは……」



今までの会話内容を馬鹿正直に言う奴がいたら、恐らくそいつは学園都市第一位の手によって空の彼方へ消えることになるだろう。
自分の命が可愛いのは人類共通・自然の摂理だ。
無言の一方通行の複雑な表情を隣に置き、取り敢えず垣根は自分の為にもひとつ彼の肩を持つことにした。



「お前が常盤台合格したかどうかって話をしてただけだ、うん」

「本当?なーんか怪しい…………」

「何も怪しくねえよ。ほれ、早く中に入ろうぜ」



「まぁいいけどさ。ところで垣根さん金髪に染めたの?」
「おう、結構似合うだろ」
「似合うけどなんかチャラさがより一層際立っちゃってるような……」
「何か言ったかなー? み・さ・か??」
「なによぉ、本当のこと……いたたたーっ!やめて!頭グリグリすんのやめてえッ!」




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