過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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400: ◆TVdz386dzA[saga]
2011/11/25(金) 20:35:07.12 ID:37tX49Ou0


三人は横並びでゆっくりと研究所の奥へ入っていく。
垣根の話を誤摩化す技術は自分の数倍上なことに一方通行は半ば感心しつつ足を進める。
隣では美琴が歩きながらファーの耳当てを外し、手早く僅かに乱れたブラウンの髪を整えつつ拳を当てられた箇所を気にしている。



「ひ、久し振り」



目を合わせないまま微かに上ずる声で美琴が一方通行に話しかける。
ほんのりと染まるピンク色の柔らかそうな頬もそのままだ。それを緩やかな紅の眼差しで捉えたまま一方通行は返事をする。



「おォ。ちゃンと試験勉強ってヤツはできたのかァ?」
「ふんっ! 一方通行様の言う通り、ちゃーんと休んで勉強したおかげで試験もバッチリでしたよーだ!」
「カカッ、そりゃァいい。俺に感謝しろよなァ」
「調子にのるなっ」



口の端を上げて意地悪く笑う一方通行の腕を美琴はぺしっと軽く叩く。
憎まれ口が無ければ素直に喜んであげるのに。端から聞けば「お互い様だろ」とツッコミが入りそうな言葉を美琴は飲み込む。
しかしその反面いつもと同じやりとりなのに、一方通行の表情が優しげで暖かなことに気付き見とれそうになるのを咄嗟に堪えていた。



「ねぇ、なんか良いことでもあった?」

「あン?なンでそォ思うンだよ」

「だってなんか嬉しそうっていうか機嫌良さげっていうか。そんな顔してるじゃん」

「あァ……いや、別に大したことじゃねェよ」

「そうなの?」

「ただバ垣根に教わっちまったっつーのが癪だがなァ」

「?? どゆこと??」







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