過去ログ - 姫「鬼?」 -SS速報VIP

過去ログ - 姫「鬼?」

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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/08/18(木) 19:02:56.90 ID:hnXr3PfP0
こいつは残念ながらオリジナルです
ブッ殺したりされたりする血塗れ外道戦記になりたい
早々にスレ番四桁台に逼塞する予定

2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/08/18(木) 19:06:42.09 ID:hnXr3PfPo
　鉄と血の薫る平原を見下ろし、鬼の群れが獲物を品定めしている。
「ん？」
「だから“扉”が閉じちまった――って、聞いてんのかよ隊長ォ？」
　若造が声を荒げ、隊長と呼ばれた男が思索から戻る。
「……ああ。いいじゃねぇか、そんな小せえことは」

以下略

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/18(木) 19:13:00.72 ID:hnXr3PfPo
と。もう少し書いた気分だったのですが、まさかの1レスで終わってしまいました。
縦組みで確認しているので読み難いのは勘弁して下さい。
smoopyとかにurlをぶち込んでやると少しはマシになるかも知れないです。
では、続きを書いて来ます。

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/18(木) 19:39:34.83 ID:sfJXaXqgo
ぶっ[ﾋﾟｰｰｰ]→[ﾋﾟｰｰｰ]はメール欄に「saga」と入力すると表示できる
個人的な意見だが、地の文部分はともかく台詞に関しては上下に空行入れた方が見やすいんじゃないかな
まぁやり方は人それぞれだけど

なんにせよ期待

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/18(木) 21:01:40.78 ID:hnXr3PfPo
「ただ死ぬな！　お前にそれを赦すのは敵に刃を突き立てて、それからだ！」
　亡国に立つ姫が、妄言と一番解っている鼓舞を散らす。“そこ”は紛れもなく地獄の三丁目であり、王を喪った国の末路として、相応しく最悪だ。
「その者はもう死んでおります。その隣の者も」
「……解っている！　だが死ぬなと命じたのだ。この、私が！　立てッ！」
　稀代の宰相としてこの国を支え、喜んで命運を共にしようとする老爺が、最後の血筋を戒める。無理だとようく解っていて、それ故に、それでもなお。

以下略

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/18(木) 21:05:19.11 ID:hnXr3PfPo
>>4
暫く振りだったのでsagaを忘れてました。どうもありがとう。

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/18(木) 21:08:55.72 ID:hnXr3PfPo
って、強制改行を効かせたコピペを早くも失敗しちまいましたよ。
クソ読み辛くなってしまって申し訳ないです。

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/18(木) 21:19:01.01 ID:lAfnlHaqo
期待

9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:17:51.78 ID:k/6GNmSLo
改行の縦と横を修正して最初から。
少しは読み易くなったかも。

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:20:26.20 ID:k/6GNmSLo
　鉄と血の薫る平原を見下ろし、鬼の群れが獲物を品定めしている。

「ん？」
「だから“扉”が閉じちまった――って、聞いてんのかよ隊長ォ？」

以下略

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:21:16.36 ID:k/6GNmSLo
「ははっ！　この、どことも知れない世界に孤立して、真っ先に向かうのが戦場ですか。はっ、
いやはや、なるほど隊長、実に貴方らしい」

　意外なことなど何一つないように、たかが五人と一人の部隊が機能を開始する。

以下略

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:23:04.17 ID:k/6GNmSLo
「ただ死ぬな！　お前にそれを赦すのは敵に刃を突き立てて、それからだ！」

　亡国に立つ姫が、妄言と一番解っている鼓舞を散らす。“そこ”は紛れもなく地獄の三丁目
であり、王を喪った国の末路として、相応しく最悪だ。

以下略

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:25:31.22 ID:k/6GNmSLo
「来たな狗どもッ……！　って、おい。あれは何だ？」
「さあ？　私にも判り兼ねますな、お嬢さ――陛下」

　この時、双方の間には些かの距離がある。だから姫とその近習は、交わす視線に言葉にした
ら馬鹿馬鹿し過ぎる問いを込める。あり得ないがまだマシな可能性に分があることを期待して。

以下略

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:26:58.29 ID:k/6GNmSLo
「――素養も充分だ。けどなあ、嬢ちゃん。そのちっこいのでこんなモン殴ってみろ、暫くは
そいつで飯も食えねえし、ケツも拭けなくなっちまうぞ？」

　下品に生まれ下品を重ね、下品にくたばる予定の男の下品な物言いに、姫の頬が朱に染まる。

以下略

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:28:28.10 ID:k/6GNmSLo
　途端に男の後ろの連中が喧しくなる。

「俺が見つけたんだぜ！」
「いや待て。実は俺も気配を感じてたんだな、これが」
「置きゃあがれ！　手前ェはあん時“花を摘みに”行ってやがっただろうが！　デカい方の！」

以下略

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:29:31.78 ID:k/6GNmSLo
　姫の言葉を受けて、男の顔が恐ろしくも曇る。

「そいつは……残念だ」
「何だと？」
「俺たちはその“もっと大きいの”や“もっと強いの”を求めてそこら中に出張ってんだよ」

以下略

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/22(月) 01:30:37.97 ID:k/6GNmSLo
　男のしたり顔はやはり兇悪で、新しい惨殺法を思いついて、そいつを発表するのが待ち切れ
ない鬼のようにしか見えない。堪らずに姫は叫ぶ。

「いやいやいや、何がどう違いようがあるんだよ、それ！」
「そのヒャッハーうんたらが“姫のために！”に変わるんだぞ。格好いいじゃねえか！」

以下略

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/24(水) 19:06:38.89 ID:FLO9QaHfo
　契約を済ませ、車座になった一同。満遍なく鬼の形相と向き合う格好になった姫と宰相は、
それぞれに居心地の悪さを満喫している。

「まずは嬢ちゃんと爺さんをどこかに移さねえとな。ここに残しといてうっかり死なれちまっ
たら元も子もねえ」

以下略

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/24(水) 19:07:53.20 ID:FLO9QaHfo
　歯を食いしばり憤懣を理性で呑み込んだ姫に、隊長は部下を褒めるような眼差しを遣ると、
軽い調子で宰相に確認する。

「で、あるんだろう？」

以下略

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/24(水) 19:08:54.74 ID:FLO9QaHfo
「悪かったな、嬢ちゃん」
「ふんっ！」

　差し出された柄をひっ掴むと、即座に胡座のまま腰に吊った鞘に納刀し、姫はもう一つふん
と唸る。その早業に鬼どもが軽くざわめく。

以下略

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/24(水) 19:09:58.82 ID:FLO9QaHfo
「まあまあ、そいつはこの戦が終わってから存分にやんな」
「そう、だな。もう決めたが？」
「ならぬ、と申しておりますが？」
「だから後だって、な？」

以下略

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