過去ログ - 姫「鬼?」 -SS速報VIP

過去ログ - 姫「鬼?」

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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/24(水) 19:08:54.74 ID:FLO9QaHfo
「悪かったな、嬢ちゃん」
「ふんっ！」

　差し出された柄をひっ掴むと、即座に胡座のまま腰に吊った鞘に納刀し、姫はもう一つふん
と唸る。その早業に鬼どもが軽くざわめく。

以下略

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/24(水) 19:09:58.82 ID:FLO9QaHfo
「まあまあ、そいつはこの戦が終わってから存分にやんな」
「そう、だな。もう決めたが？」
「ならぬ、と申しておりますが？」
「だから後だって、な？」

以下略

22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/24(水) 19:10:48.15 ID:FLO9QaHfo
　短く返し、侍は先ほど宰相の指した方の壁に向かって進む。扉も窓もない、ただの壁に。

「あの、城外への抜け道は、そちらではありませんが？」宰相は困惑する。
「そいつは使わぬ。どうせ狭苦しいのだろう？」
「まあ、お前には向いてないわ、確かに。だったら――」

以下略

23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/27(土) 05:56:33.87 ID:8zhmTv02o
「よし、残りの分担も決めるか」

　ずばんと掌をひとつ打ち合わせ、残る四人の部下を眺め渡す。城の外にはその万倍の敵が
犇めいているというに、この隊長は晩飯の仕度のごとき気軽さで采配を揮う。

以下略

24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/27(土) 05:58:56.86 ID:8zhmTv02o
「まずは“神箭手”、お前は見張り塔から“房つき”を狙え」
「了解だ」

「頭が残るようにな。敵さんには損害を正確に堪能してもらわんと」

以下略

25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/27(土) 06:02:54.41 ID:8zhmTv02o
「次。“首刈り”と“岩突き”の二人は城内を捜索して、こっち側の生存者を捜せ」

「まーた雑用っすか！　俺ら？」
「この燃え上がる戦闘意欲を無視しようってんですかい？」

以下略

26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/27(土) 06:05:48.37 ID:8zhmTv02o
「つうことでよ、お前ら。ここは少しでも多くの死に損ないが必要なんだ。頼むぞ？」
「任されたぜ隊長ォ！」
「うお。いきなり滾ってんなオイ！　まあ負けねえが」
「ま、励んでくれや」

以下略

27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/27(土) 06:08:15.65 ID:8zhmTv02o
「あとはこいつか。――オラ起きろ」
「うぐはっ」

　隊長に蹴り起こされた若造が呻く。先ほど水月に叩き込まれた一撃が、彼の意識を刈り取っ
ていたのだ。

以下略

28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/27(土) 06:09:48.60 ID:8zhmTv02o
「うおおッ！　鏖！　許容もッ！　慈悲もなくッ！」
「そこを通りたがるのは敵さんだけだからよ。存分に楽しんできな」
「隊長ォ！　アンタはやっぱ最高だぜ畜生！　よっしゃー征くぜッ！」

　城門に親の仇がいる勢いで発進する若造に、隊長が指示を追加する。

以下略

29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/27(土) 07:51:48.95 ID:8zhmTv02o
鬼１、鬼２～てな風にしたくなかったので、
使う武器種にかけた二つ名を使用することにしました。
やや判り辛くなっているかと思いますが、ご容赦願います。

で、あの世界とは何の関係もない、と前置きした上で、

以下略

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