190: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/26(金) 20:11:04.66 ID:KP4Oa+x5o
悪だくみを終えた二人の背に、声を掛ける人物がいた。
「何をコソコソやってんだ。葬式の相談か?」
見ると、垣根が腕組をして立っている。
仮眠棟の捜索をして、一回りして戻って来たのだろう。
一方通行と木原は小さく頷き合うと、揃って第一位の方へ向き直った。
「葬式じゃねえ。晩飯の相談だ。ところで第一位……お前第一位でいいんだよな?」
「……ああ。最強やらせてもらってる、垣根帝督様だ」
当然のように大それた自己紹介をする垣根。
それを聞いた木原は特に萎縮する事もなく、さらりと告げた。
「ちょっと頼みたい事があるんだが」
そこで、一方通行の顔が驚愕の色に染まる。
「なっ……木原! こ、こンな奴にやらせるつもりかよ!」
完璧なまでの動揺っぷり。
彼は五年間、木原の傍らで人を騙す姿を見てきた。
そのためか他人を誑かすのが非常に上手い。
(しっかし、こいつは……自然に驚いて見せやがるな)
その洗練された演技力を見て、木原は呆れ半分、関心半分だった。
(バカのくせにくだらねえ事はしっかり覚えやがって)
(まったく親の顔が見てえわ)
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