282: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/31(水) 00:14:42.80 ID:L1XofREuo
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学園都市の第七学区には、『窓の無いビル』と呼ばれる建造物がある。
文字通り窓や扉といった人の出入り口となるものが一切ないビルで、
立ち入りには空間移動系能力を持つ案内人の同行が必須である。
その内部には、巨大なガラスの容器が設置されていた。
中身は人間で、何かの液体で満たされた円筒状のガラスの中で、逆さまに浮いている。
その人物こそ、学園都市の全てを管理する統括理事長、アレイスター=クロウリーだ。
男にも女にも老人にも若者にも見えるその人間は、病院に運び込まれて静かに眠る最終信号の様子を、
すぐそばにあるコンピューターのモニター越しに眺めていた。
「大人を危険因子に設定すれば、上手くいくと思ったが……」
統括理事長は、誰にでもなくぽつりと呟いた。
「木原は最終信号の救助に一方通行を使わなかったか」
「わざとこちらの狙いをはずしたわけではないだろうが……あの男はあれで勘のいいところがある」
こぽり、と、ガラスの中の液体に気泡が出来た。
「本当はこのタイミングで一方通行―最終信号のラインを結んでしまいたかったのだが……」
「まあいい。今後の宿題、という事にしておこう」
逆さ吊りの統括理事長は、静かに笑った。
怒っているような泣いているような笑っているような笑いだった。
「ぎゃはははははははははははははははははははははははははは!!!!!!」
「ヒャーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!」
物凄く笑った。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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