過去ログ - ∞木原式∞ 第一位のつくりかた
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396: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/10(土) 23:54:52.59 ID:wEopdnk/o

教室に人影は少なかった。
大覇星祭といえば、普段親元を離れて生活する学生達が家族と昼食を取る数少ないチャンスなのだ。
ほとんどの生徒が、父母や兄弟と共に外へ出ている。

(親が来ねェのはコイツと俺だけか)

寂しい教室を見渡して、一方通行はさしたる感傷も覚えずに思う。

(ま、木原の野郎が応援なンか来るわけねェしなァ……)


ちょっと想像してみた。


頭に鉢巻を巻き、『がんばれ一方通行!』と書いた幕を客席から垂らし、メガホンで必死に応援する木原数多を。



(いや、それやられたら殴るわ)



「木原? 何眉間にしわ寄せてんの」

不気味な想像をして一人勝手にドン引きしている一方通行を、赤髪リングが怪訝そうに見つめていた。

「あ、イヤ、何でもねェよ。で、初戦も相手は強そォだって?」

「? おう。普通にレベル3と4しかいねーんだって」

「じゃ、負けンじゃン。ウチレベル2以下しかいねェじゃン」

「やる前からあきらめんなって。あれだし、超ファイト」

「オマエ、三回戦負けに五百円賭けてンだっけ?」

今はやる気を燃やしているが、三回戦目にはわざとにでも負けようとするはずだ。
そんな男の激励などまるで当てにならなかった。



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