397: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/10(土) 23:56:20.03 ID:wEopdnk/o
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昼休みが終わり、いよいよ騎馬戦予選の開始時間が近付いて来た。
本日一方通行は、開会式の校長先生のお話ラッシュ以外、一切の種目に参加していない。
気力・体力ともに有り余っているかというとそうでもないが、とにかく元気である。
競技場へ向かうと、すでにほとんどの選手が待機していた。
全校男子・騎馬戦予選B組。
彼の学校の選手達は、やる気がありそうなのとふざけ半分なのが半々だった。
一方通行は後者にあたる。
赤髪リングの五百円をドブに捨てさせるために、適当に手を抜いて準備運動していると、建物の影から誰かの話声が聞こえて来た。
隠れて覗いてみると、大人が二人話し込んでいる。
相手チームの教員が、一方通行の担任の先生に挨拶に来ているらしい。
相手校は去年の大覇星祭で総合十五位を取った強豪だ。
その担任教師も、バカ校教師を前に抑えきれない優越感を漂わせていた。
「設備の不足を敗戦の言い訳にして貰っては困りますよ。それはお宅の生徒の質が低いせいでしょう?
結果を残せば統括理事会から追加資金が下りるはずなのですから。くっくっ。
もっとも、落ちこぼればかりを排出する学校では申請も通らないでしょうが。
ああ、聞きましたよ先生。あなたの所は一学期の期末能力測定もひどかったそうじゃないですか。
まったく、失敗作を抱え込むと色々と苦労しますねえ」
この長い嫌味に、一方通行達の担任教師は一言で返した。
「確かに」
(いや先生、そこは庇ってくれよ)
そして、全校男子・騎馬戦予選B組、開戦となった。
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