455: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/14(水) 00:21:50.14 ID:8cvtlr/Jo
どこまでもだらけた態度のレベル2に、美琴は不満顔になった。
「面倒臭いって……私にとってはすごく大事な話なの」
「つってもなァ。てきとォにやってたら何か勝ったンだよ」
「そんな格ゲー初心者のビギナーズラックみたいなノリで勝てる相手じゃないでしょ?
第一位に殺されかけてどうして生きてるのよ? 何で第一位にたんこぶ作れるのよ?
一体あんた何やった……」
「あーあーあーもォーうるっせェなァー」
あからさまにうんざりした声を吐き出す一方通行。
突然の声に、美琴はむっとして押し黙る。
「俺が生き残ったのはただのラッキーだし、そのせいで実験が止まったンならオマエもラッキーだろ。
俺を追及してどォすンだよ。ラッキーで済ましときゃイイだろォが」
「私は……っ」
少女が言葉を詰まらせた。
言われた事は、良く分かる。
美琴には良く分かっていたのだ。
彼女はむしろ目の前の人物に感謝すべきなのだろうという事が。
場合によっては命も賭けなければならないような相手との勝負を肩代わりしてくれて、しかも勝ってくれた人物なのだ。
「ラッキーだった」で済ませてくれるのならむしろありがたいくらいである。
しかし、それでハイおしまい、という気にはとてもなれなかった。
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