575: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/21(水) 01:42:35.48 ID:XOKLck0zo
濡れながら住宅街を歩く。
ぱしゃぱしゃと水溜まりを踏みつけながら走る足音が、後方から近付いて来た。
遠さからして車道を挟んだ反対側の歩道だろう。
何ともなしに振り向いた。
振り向いた瞬間、足音の主が良く知った顔だという事に気が付いた。
そして同時に、相手も自分の正体に気が付いたようだった。
「あ、あなたは――……」
「……生き残り、か」
検体番号二〇〇三二のクローンが、垣根帝督の前に現れた。
そして垣根を確認した途端、彼女の顔に「緊急事態発生」の文字が躍った。
「第、一位……」
「よう、人形」
実は動揺しているのは垣根も同じだった。
顔には出さなかったが。
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