747: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:44:00.55 ID:dMPKH2EJo
垣根は未元物質が世界に与える影響を研究する中で、とある現象を発見した。
未元物質は、特定の条件下において、窒素を集め、固める事がある。
整った環境で、中が空洞の密閉された球体を作る。
その時の未元物質の壁は、外から内へ窒素を通すが、内から外へは逃がさない。
そして……
その実験をしていた時、垣根は大変な目にあった。
彼自身は傷一つ無かったが、研究所が丸ごと吹き飛んでしまったのだ。
説教を食らうわ愚痴を言われるわ色々と弁償させられるわで大変だった。
『窒素爆弾』という架空の爆弾がある。
その昔、ソビエトに「ある」と噂されながら、実在しなかった兵器だ。
その威力は原子爆弾を遥かに上回るという。
実際には存在しなかったので理論は不明だが、窒素を圧縮する事で作るのだという。
垣根はその空想科学にちなんで、この現象を『窒素爆弾』と名付けた。
彼がここで生み出したのは、廃ビル一フロアの窒素で完成できるほどの、とても小さな『窒素爆弾』。
しかし、その威力はかわいらしいものではなかった。
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