91: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:47:31.43 ID:g2nhK56+0
事態は再び非日常へ。
第一位が、どうやら自分を殺すために追って来た。
殺すために。
「……ってオイオイ。何だ今の? まともに当たってたら死ンでたぞ」
一方通行が不機嫌に睨みつける。
垣根はというと、平然としていた。むしろ何を質問する必要があるのかという顔だ。
「そりゃそうだろ。殺すつもりで撃ったんだから」
「……は?」
本気で。
今更だが。
今の今まで、一方通行は相手が本気だとは認識していなかった。
何せ、態度があまりにフランクだ。普通すぎる。
第一位にしろ第二位にしろ、人が死ぬか死なないかのやり取りをするには表情が「まとも」過ぎたのだ。
だが背後からの攻撃で首筋を狙われて、やっと事態の深刻さを思い知った。
目の前に立っているのは、本気で十万人の人間を殺す事にためらいを持たない殺人鬼なのだ。
急に、全身からどっと汗が流れて来た。
「…………ッッ!!」
気が付くと、一方通行は逃げ出していた。
強大な力を持つ第一位に背を向けて。
叫び出さないのが精一杯。
普段運動しない体に無理を強いて、全速力で病院沿いの夜道を掛け出していた。
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