過去ログ - 千春「・・・なんなんスかアレ・・・・・・;」 花山「使徒だ。」 千春「シト・・・・・・?;」
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138:赤いイヤーカフ
2011/11/24(木) 00:06:07.63 ID:J7gF1B7J0

タッ





少女の足が止まった。

父親の胸に飛び込まんとする程の勢いで走っていた彼女は、今は父親の眼前で息を切らせるばかりで、一向に歩を進めない。


「とうしたんだミサト。何か見つけたのかい?」



目の前の父親に名前を呼ばれても、幼い葛城ミサトは返事をせず、ただただ父親を睨む。

複雑で訳が分からないが、暗い事だけは確かな感情。
それがミサトの中に渦を巻いていた。



「黙ってちゃ分からないよ。言いたい事はちゃんと言ってくれないか。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・なぁミサト。おとうさんの友達が、ミサトのせいで皆迷惑してるんだ。後で遊んであげるから、今は我慢し・・・」

タッ

「あっ・・・」


タッタッタッタッタッタッ・・・








ミサトは父親から離れた。




苛々したから。

やっぱり家庭より仕事だったから。

悲しかったから。

自分はいらない子だったから。





そして逃げたのかもしれない。



父親と向き合う事から。






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