過去ログ - 千春「・・・なんなんスかアレ・・・・・・;」 花山「使徒だ。」 千春「シト・・・・・・?;」
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赤いイヤーカフ
2012/09/06(木) 03:18:53.72 ID:f2S5mEN10
数分後
廃団地:E−5マンション=地下駐車場
オリバ「どうかな。こんな所で」フフッ
サクラ「人通りは無く、広さも十二分・・・・・・しかしまだ此処に慣れてないな、私の聴覚が」
オリバ「慣れてない? 耳抜きが必要なのか?」
サクラ「・・・・・・・・・・・」サッ
盲目の巨漢はオリバの問いに答えぬまま、太い右腕を上げ・・・
ド ガ ッ !
スナップを鳴らした。
漢の右手から発せられた爆裂音は駐車場の隅々を巡り、全ての障害物を余すところ無くなめ回した後、その存在を小型化して主である漢の両耳へと収まった。
サクラ「パーフェクトッッ」
反響を聴いた漢の脳内に、現実以上にリアルな駐車場が出現した。
オリバ「ナルホド・・・・・・」
サクラ「乗り棄てられた軽自動車が2台。天井からぶら下がる照明機器が8個。・・・天井を支える特殊金属入りの支柱30本の内、摩耗により本来の耐久性を50パーセント程も発揮出来ぬ物が28本。ネズミが二匹に段ボールが7つ。駐車場の形状及び広さは幅50メートル、奥行き50メートルの正方形・・・・・・そして私の背後に支柱が一本」
オリバ「ハハ・・・まるでクジラだな」
サクラ「誰でも可能です。[見る]という事に真剣ならば、誰でもね」
オリバ「勉強になるよ」
サクラ「そう言ってもらえると、こちらとして・・・
ゴ ウ ッ ! ! !
自身の身体が宙に浮く程の勢いでオリバが唐突に繰り出した拳が、サクラの顔面を捉えるべく猛進。
しかし目標命中まで後1.5センチという所で避難され・・・
ズ ン ! ! ! !
サクラの背後にある支柱に上半身を埋める結果となった。
常識外の威力であったために、オリバの拳は支柱を貫通し、支柱内部にあった特殊金属を外部へと押し出していた。
バ ッ ! !
サクラが天井に引っ付くと同時に・・・
バ ガ ッ ! ! !
オリバの埋まっている支柱が内圧に負けて爆発した。
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