330:第C話―――滝壺「きぬはたの事よろしくね」 香焼「はいぃ?!」
2011/09/06(火) 02:08:42.97 ID:ooU393vg0
最初は特に何も教えず立たせる。
絹旗「こうですか?」グッ・・・
典型的な女子初心者の構え。まぁ打てない事もないだろう。
絹旗「良し! じゃあスタートです!」ポチッ・・・
意気揚々とパッキーを投入する最愛。自分ともあいがハラハラと彼女の打席を見守る。アームがゆっくり動き……発射。
絹旗「ふんッ」ブンッ!!
香焼「なっ!!?」ギョッ・・・
もあい「みゃ」ギョッ・・・
ボールには当たらなかったが、プロ野球選手並みのスイングをする最愛。ブォンッとバットが風を斬る。
絹旗「む……これは中々」フーム・・・
香焼「……能力使ってスイング速くなるもんなんすか?」タラー・・・
絹旗「まぁ色々と。バット自身に『装甲』かけたり」
なんつー反則技。さておき、二球目。
絹旗「えいッ」ブンッ!!
コツンとヘボい当たり。やはり能力だけでは如何こう出来ないか。
香焼「最愛。ボールには当たってるよ。後は角度とか」
絹旗「……演算すれば良いんですね」フムフム・・・
香焼「……もうそれで良いや」ハァ
確かにデータと計算でスポーツは出来そうだが……何か腑に落ちない。
三球目が来ようという時、何を考えたか、バットを地面に付ける最愛。
香焼「なっ!?」
絹旗「計算上、これならイケるかと!」キリッ・・・
ボールが来る。そして……
絹旗「ふッッ」ガンッ!!
斜め下35度からの変則超アッパースイング。打球は途轍もないドライブ回転が掛り、ネットへ突き刺さった。
絹旗「ふぅ。なるほどなるほど……次はあのホームランゾーンに当ててみましょう」グッ・・・
香焼「さ、最愛……その打ち方、止めようよ」タラー・・・
絹旗「へ? 何でですか?」ポカーン・・・
香焼「その、野球への冒涜臭い」ポリポリ・・・
絹旗「そんなの知りません。打てれば良いんでしょう」フンッ
御尤もだが、納得いかん。
結局、能力者特有の演算(不格好)打法でホームランゾーンにブチ当て、満足げな最愛さん。何だかなぁ。
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