577:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/17(土) 01:02:56.72 ID:Ee66Y1gU0
流石に頭にきたので、一言言ってやろうかと思った、矢先……大尉殿に先を越された。
大尉「諸君、直っていいぞ」チラッ・・・
軍曹「一同直れ!」
一同『はっ!』ザッ!
未だにクスクス笑う不良軍人共の頭は『やれやれ』と一言告げ、私に提案してきた。
大尉「いやはや、とりあえず文句はプレハブの中で聞こう。此処は冷える。軍曹、あとバスカフ、イァーク三名は連いてこい」カツカツ・・・
軍曹「はい。さぁ特尉殿。此方へ」スッ・・・
サーシャ「……はい」テクテク・・・
バスカフ・イァーク「「…………、」」タラー・・・
歩きながら大尉殿は私に話しかけた。
大尉「特尉殿……いや、サーシャと呼ぼうか」チラッ・・・
サーシャ「ドチラでも」ムスー・・・
大尉「そう怒るな。可愛い顔が台無しだぞ……まぁ今貴女が抱いている感情と私の感情は似ているよ。理解できるかしら?」カツカツ・・・
サーシャ「え?」キョトン・・・
大尉「そうか。生粋の『子供兵士』か……相変わらず世界は優しくないらしい。まるで『双子』の時と変わらない」ボー・・・
軍曹「……大尉殿」コホンッ・・・
大尉「ん。すまん……所属は何処だ? 言えるなら教えてくれ」チラッ・・・
一応、ワシリーサの部下とだけ言っておく。
大尉「成程、例の……納得した。もう深くは言うまい。彼女には借りがある」カツカツ・・・
サーシャ「はぁ」ポリポリ・・・
大尉「しかしなぁ……『サーシャ=クロイツェフ特尉』とだけ報告書で来たものよ。無論、写真はおろか、年齢性別すら無しで」クスッ
サーシャ「なぁ!? っ……ワシリーサ殺す」ンギギ・・・///
大尉「ハハハハハ! やっと理解したのかしら! まぁ構わない。大事な『同志』だ。歓迎するわよ、サーシャ」ポンッ・・・
そういう事か! 名前と軍籍だけでは、私がFSBかSVRの特任将校辺りに思われても仕方あるまい!
大尉「一応、自分が『お嬢さん』と呼ばれても仕方ない事には気付いてるのね。だったらまだ『やり直し』は効くわ」ジー・・・
サーシャ「肯定です、が……やり直し?」ハテ・・・
気にしないで頂戴、とサクサク前に進む大尉殿。周りの3人の表情を見たが軍曹殿以外は苦笑。
さておき、切り替えねば……私は特別任務の事を思い出し、頭を仕事モードに切り替え大尉殿の後を追った……―――
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