590:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/18(日) 00:27:30.93 ID:Fsztry7g0
何か言いたそうな面持ち。遠慮をしている感じだ。
サーシャ「大尉殿。第2の要望ですが、言いたい事は言って貰って結構ですよ」コクッ・・・
大尉「いや……軍人らしからぬ事を言いそうになってな。私も歳という事だろう」フフッ・・・
サーシャ「いえ、第1の意見ですが、大尉殿はまだまだお若いですよ」
大尉「ははは。世辞は要らないよ。どうせ『この顔』だ。年齢なんて関係無いもの」クスッ
サーシャ「……すいません」ペコッ・・・
大尉「何で謝るの? 日本人みたいな子ね」ハハハ
この人はやはり、大人だ。器量が大きい。
大尉「私が貴女くらいの年齢の時は……ピオネールに所属してたわね」フム・・・
ピオネールとは、簡単に説明すると、ソビエト連邦時代にあった志願制のエリート青少年ボーイ・ガールスカウトである。
サーシャ「それは凄い。エリートだったのですね。私的の第2質問ですが、専攻は何を?」
大尉「競技射撃だよ。五輪にも出れそうだった」ハハハ
サーシャ「だった、とは……聞いてもよろしいですか?」
大尉「良くある話だ。とある年に国が五輪出場を放棄する。我が国に限った話では無かろう……ある意味運が悪かったわね」
サーシャ「…………、」ペコッ・・・
大尉「憐れむ必要はないわよ、聖職者さん。私、こう見えても神より金の方が大事なタイプだから。あ、見た目通りね」フフフ・・・
ポジティブ……悲しい程に、明るい。
大尉「やはり歳だな。若い子に昔語りをし出したらアウトだろう……これじゃあベイブに笑われる」クスッ
サーシャ「いえ。修道女として、色々と考えさせられました」コクッ・・・
大尉「そう。なら良かった」フフッ・・・
サーシャ「第2の意見ですが、貴女の様な人が我が国の指導者なら不条理は減るでしょうね」
大尉「いいや、増えるよ。まず真っ先にWWVを起す算段を立てるもの」ハハハ
サーシャ「……撤回します」ハァ・・・
私が生粋の子供兵士というのであれば、貴女は生粋の軍人なのだろう。
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