過去ログ - あまくさっ!? 〜ただいま。〜
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628:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/21(水) 22:38:56.62 ID:bBzDPXqF0
防風術式を展開しても尚、風の音が止まない。
地面までの距離は100mを切っている……だがギリギリまで我慢だ。成るべく住宅地は避けて着地する。


サーシャ「ふぅー……っ!!」グッ!!


林の様な公園の様な場所を見つける。凡そ70mを切った所でパラシュートを急展開。
ベースジャンピング専用のパラシュートなので非常にコンパクトだが、減速効果の大きい。無論、ベルトに強い付加が掛り身体が痛む。


サーシャ「っ……減、衝撃術式……っ!」ズザザザァ・・・


枝葉に切り揉みされ滑り転がりながら、着地。術式を敷いても重力には敵わない。凄い勢いで地面に弾かれた。
もしいつもの外套を羽織っていたなら身体中磨り減っていただろう。


サーシャ「痛つつ……スカイダイビングは二度とゴメンですね」ヌギヌギ・・・


弱音を吐いてはいられない。急いで現在地を確認せねばなるまい。
パラシュートパックを外し、軍用バックの中から携帯を取り出す。GPSを用いて……現在地詳細をチェック。
綱嶋……どうやら東京〜神奈川の境らしい。一番近い都市外周から凡そ10km。かなりポイントがずれたか。


サーシャ「ふむ……では行きましょうか」スッ・・・


パラシュートは後ほど外部協力者が回収してくれるらしい。
GPSの現在地データを送信し、近場にあった工事用ブロックの中に詰め隠して、都市方面に向かった。

数分歩いた所で、気付く。


サーシャ「うーん……結構遠いですね」タラー・・・


仮にも日本の都市圏だ。『学園都市』外周とはいえ、住宅地はかなり多い。


サーシャ「だからゴジャゴジャした都市圏は苦手なんです……とりあえず今の内に携帯チェックでも済ませておきましょうか」


出来るだけ人気の無い道を進みながら、携帯チェックを始めた。
ワシリーサからのしつこい励ましメールと……レッサーからのメール。


サーシャ「……これは住所でしょうか?」フム・・・


『第1学区』と頭にある。多分、都市内部の何処かだろう。文末には『セーフハウスを確保してあげましたよっ(>ω<)ノシ”』と書いてある。
……何だコレ?


サーシャ「まぁ最悪、頼りますよ」フフフ・・・


メールで短く『ありがとう』と返信し、電源を切る。
さて……外壁に急ごうか……―――





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