646:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/23(金) 20:15:23.47 ID:OY42Yv3r0
―――とある3日目、PM10:30、学園都市第7学区中部、とある大通り・・・・・・
状況は最悪。気分も最悪。隊長はそこそこ悪く、疲労は最高潮といった所だ。
『彼』のアパート周辺から逃げる為に都市製スタングレネードを使ったのは良いが、まさか自分にまで多大なダメージを受けると思わなかった。
我武者羅に走り、時折物陰に隠れながら逃げ、現在大きな通りに出た。
サーシャ「さて……如何しましょうか」ハァハァ・・・
敵しかいないこの街で、一晩以上も逃げ切れる自信は正直殆ど無い。
しかも敵方は科学の最先端を駆使して来、おまけに自分は魔術を使えない。
サーシャ「ホント……長い夜です」フゥ・・・
兎に角、遠くに逃げなければ。
ふと思い出したが、確か第3学区の『ホテル・オホータ』に『同志』がいると大尉殿が言っていた。
ホテル内に入る事は出来なくても、その周辺まで逃げ切れば何とかなるやもしれない。
サーシャ「更に、第3〜第14学区は外国人が多いと聞きます……変装すればやり過ごせる筈です」スッ・・・
そうと決まれば目的地に急ぐまで。『彼』と『吸血殺し』については、明日明後日の機を見よう。
私は物陰から飛び出し、英語で『A taxi stand(タクシー乗り場)』と書かれた看板の方へ走った。
先の双子(三つ子? クローン姉妹?)の気配は無い……急いでタクシーを選ぶ。
サーシャ「出来れば個人タクシーが……っ」タラー・・・
無い。全て都市営……噂には聞いていたが、本当に何でもかんでも政府(理事会)の監視下に置いている様だ。
だが贅沢は言ってられない。一番先頭のタクシーが『よっしゃ! 客!』と聞こえんばかりに、後部座席のドアを開けてくれていた。
サーシャ「ふぅ……お願いします」サッ・・・
運ちゃん「はいはい。おや? ガイジンさんかい? こりゃまた別嬪さんだねぇ! どっから来たの? 観光? 留学生?」ガハハ
サーシャ「あ、えっと……その」タラー・・・
運ちゃん「あ、英語じゃねぇと駄目か。うぇあー、あーゆー、ふろむ? おーけー?」
サーシャ「あの、第1の要望ですが、急いでいます。飛ばして下さい……あと日本語話せますから」ハァ・・・
運ちゃん「おろ!? 凄ぇなぁ! ぐろーばるってヤツだな! ダハハハ!」ケラケラ!
サーシャ「…………、」イライラ・・・
このオジさん面倒臭ぇ……タクシージャックしてやろうか。
フツフツと沸き上がる怒りと焦りを押さえつつ、さっさと目的地を告げ、タクシー発たせた。
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