750:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/29(木) 00:55:35.72 ID:hCLw235s0
今英国は丁度お昼の筈。仕事で忙しくなければすぐ電話に出るだろう。
2,3コールの後……彼の落ち着いた声が聞こえた。
ステイル『―――……何だ』Pi!
香焼「こんにちは……開口一番怒られるかと思ってたよ」ハハハ・・・
ステイル『……用件を言え』
『また貴様は余計な問題を!』とか怒号が飛ぶものと思っていたが、案外冷静らしい。内心ホッとする。
ただ機嫌が悪いのか、何だか冷たい感じの声だった。
香焼「では……補佐殿に質問っす」
ステイル『だったら五和から建宮に通して、僕の所まで繋げ。組織の人間なら立場を分かっているだろう。公私を分けろ』
香焼「すいません、急なもので……サーシャの代理っすから」
ステイル『っ……携帯は……使えないんだったか』ハァ・・・
隣でサーシャが小さく頷いた。
ステイル『仕方ない。言ってみろ』
香焼「あ、はい。今回の件、禁書目録に知られるのは拙いっすか?」
ステイル『あの子に?』フム・・・
香焼「はい。サーシャが上条さんに姫神さんとの仲介を頼めた場合、禁書目録とも接触する可能性がありますから」
ステイル『……少し待て』ガチャッ・・・
保留音。多分、最大主教に話を持っていったのだろう。仕方あるまい……禁書目録は英国のS級重要事項だ。
一寸後、保留音が止み『待たせた』とステイルの声が戻った。
ステイル『上条当麻は如何でも良いが、彼女との接触は極力控えろ』
香焼「え?」
ステイル『今回の件の解決手段にあの子の知識は使わない。主教の方針だ』
香焼「いや、彼女には話を振らない筈っすよ」
ステイル『口では如何とでも言える。あと、上条当麻が少しでもあの子に今回の話をすれば嫌が応にも推理が始まる』
香焼「むぅ……それはそれで、早期解決に繋がる様な気が」ウーン・・・
ステイル『君は、主教の考えに口出しするのかい?』
香焼「……いえ、出過ぎた真似をしました。すいません」
自分は所詮、一、平教徒に過ぎない。図に乗ってはいけないのだ。
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