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833:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/10/05(水) 01:25:19.17 ID:svC+LibI0
彼女の説明は続いた。


姫神「彼らは人と共存している。だから。貴方達が心配する『吸血鬼が魔術を覚える』とか。そんな馬鹿な話は無いから」

サーシャ「……そ、そうなのですか」キョトン・・・

姫神「勿論。貴方達が想像する様な吸血鬼(化け物)も居る。でも勘違いしないで。人間に善悪がある様に。彼らにも善悪がある」

上条「つまり、『血を吸う』って事だけが人間との違いか?」

姫神「私から言わせれば。吸うじゃなく『飲む』だと思える。あくまで分けて貰った血を。定期的に摂取するだけ」


アルコール依存症の人間だって、禁断症状が起きた時に少量のアルーコルを摂取しなければ危ない。
それと同じで生まれながらの吸血衝動を抑える為に必要な『薬』の様なモノだと彼女は告げた。


姫神「兎に角。殆ど人間なの。ただ人間と少し違う生理があるだけで。迫害されてしまう……だからひっそりと暮らしてる」

上条「へー……詳しいんだな」

姫神「自分の『血』に関係する事だもの。嫌が応にも勉強するし。調べるわ」フフッ・・・


乾いた笑み。


姫神「話を戻すけど。知っての通り……私の『血』は彼らにとって猛毒」

サーシャ「はい。存知でいます」

姫神「だから怖いのは……モルドバの隣。ルーマニアに居る吸血鬼(人々)の事」

サーシャ「え」タラー・・・

姫神「人間と混じって普通の生活をしている吸血鬼が居る可能性だってある。『血』は。彼らの吸血衝動を惹き起す」


つまり……無関係の一般人(吸血鬼)に迷惑を掛ける可能性がある、と。


姫神「約束して。『一般人』には迷惑を掛けないって」

サーシャ「ど、努力はします。ただ、その、第1の困惑ですが……私共には正直、理解しきれない話でもある」アタフタ・・・

姫神「分かってる。魔術師は彼らを認めたがらないものね。でも貴方達は彼らを恐れ過ぎよ。私からすれば魔術師の方がよっぽど怖いのに」

香焼「因みに……死徒については知ってるんすか?」

姫神「勿論。好き好んで『病気(迫害対象)』になる魔術師(愚者)でしょ。愚の骨頂よね」

サーシャ「では第2の質問です。死徒には、効果がありますか?」

姫神「これも試した事無いけど……多分。有ると思う。アイツらは身体の生理構造を無理矢理吸血鬼に寄せてる筈だから」

サーシャ「っ!! で、では、確率が上がります!」グッ・・・

姫神「喜んで貰えても正直。嬉しくないわね」クスッ・・・

サーシャ「あ、す、すいません」タラー・・・


しかし、交渉は上手くいきそうだ。





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