過去ログ - 【空中要塞】エースコンバットのSSを書くスレ【トンネル】
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929:871[saga sage]
2012/02/01(水) 20:38:33.80 ID:aXGHM6ol0

 自分達の身は自分達で守るしかない。

 しかしながら輪形陣の中央に位置する戦艦ドニオールは、搭載機器やその設計思想から、
その意思を示すにはあまりにお粗末な行動しか取る事が出来なかった。

 僅かな数量の対空ミサイルを、鈍重と形容できるほどの頻度で空へと送り出す。

 ドニオールの左右と後方に位置する防空駆逐艦の方が、まだ仕事をしている。

 前方に位置するヴィドフニルとは、その仕事量を比較することすら申し訳ないとさえ。

 彼女がそう思えるだけ、イージス艦は鉄壁の防空網を形成していた。

 

「あ……!」



 見えたものは、突然に出現したかのように見えた1発の空対艦ミサイル。

 対空ミサイル、そして主砲による迎撃を免れたそれは音の速さでイージス艦へと迫り。

 何かを考えたり言葉を出す暇すらなく、彼女はただ光と音を感じ取ることしか出来ない。



 次に見えたものは、曳光弾による弾幕の輝き。

 それに伴うテンポのいい発射音。

 イージスシステムは、人間の脳が目の前の脅威への対処を考える暇すら与えない。

 自動化された機関砲CIWSは、直線に向かって来た噴煙を海面へと叩き落していた。



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