5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 07:38:56.85 ID:zwZ7UovJ0
家を出るときにモナーは自分の家を長い間見つめていた。モナーの家は伯父が住んでいた家を引き継いだ家であった。傾いた家、ボロボロになった柵、釘や木が突き出たポスト、割れた窓、2階に開いてる大きな穴、泥棒でも遠慮するような家であった。木造でもともとは茶色だったはずが、黒く変色している。しかし周りにはキチンとした橙色と肌色と朱色のレンガの家が堂々と建っている。深緑色の屋根から突き出る煙突からはモクモクと灰色の煙が上がってくる。モナーには、普通の生活が出来る家庭が羨ましかった。モナーはハッとなってあたりを見回した、モナーの家には時計がないため太陽の位置で時間を計るという技を身につけていた。太陽の位置を見てみると、モナーは緊張の色を顔に浮かべて空き地にダッシュで向かった。
もう30分も過ぎていた!街にただようチーズの匂いの誘惑に負けずにモナーは空き地に向かい続けた。
(早くしないと怒られる!あの二人組に!)
更に30分たったあと、モナーはやっと空き地についた。空き地には、タイヤが2つほどとマンホールぐらいしかなかった。手には、大量の汗が吹き出ていた。誰もいないじゃないか!モナーはまた騙されたと思い帰ろうとすると、空き地にハート型の石が置いてあった。しかも丁寧にマンホールの真ん中に。モナーは無我夢中でその石を取りに行った。その石を掴みとった後、彼は石を眺めはじめた。すこし変だがたしかにハートだ。モナーは汗で湿った革袋の中にその石を入れた。と、突然近くの草むらから二人の声が聞こえてきた。あの二人組だ!モナーはすぐさまに草むらへと向かった。
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