過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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149:1[saga]
2011/10/08(土) 23:37:06.51 ID:Ytwh+CC40

 背を向けて部屋を出ようとする杏子に、ほむらは問いかける。

「待って杏子。貴女は何が欲しいの?一体どんな見返りがあれば貴女は手伝ってくれるのかしら?
 グリーフシードならいくつか持っている。協力してくれるなら、それを全部譲ったっていいわ」

 杏子は足を止め、振り返る。

「グリーフシードはいらない。ただ私は、お前が知ってる事が聞きたい。全部話せ」

 その言葉に、ほむらは戸惑う。

「さっきも言ったけど、それなら後で必ず---」

「いいや、私は今聞きたいんだ。それができねえってんなら、私は降りるだけだ」

「…そう。残念だけど、仕方ないわ」

「……ふん。ゆま、帰るぞ」

 再び踵を返して歩を進めようとする杏子を、まどかが呼び止める。
 
「待ってよ杏子ちゃん。杏子ちゃんは街の人を見捨てちゃうの?
 ただ、みんなで協力して魔女を倒す。それじゃあダメなの?」

 まどかはほむらに向き直る。

「ほむらちゃんも隠し事なんてしないでさ、話して欲しいなって」


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