172:1[saga]
2011/10/16(日) 11:48:54.79 ID:NT8qNy6V0
*
キリカとゆまが動いたのは、同時だった。
173:1[saga]
2011/10/16(日) 11:49:56.63 ID:NT8qNy6V0
「ちぃ!」
キリカの速度低下魔法が発動した。キリカを除く、全てのものの動きが遅くなる。
174:1[saga]
2011/10/16(日) 11:50:41.63 ID:NT8qNy6V0
完璧に膝が入ったはずなのに---
キリカは、ゆまがダメージを受けていないことに、内心驚いていた。
あれだけキレイに入ったのだ。内臓がつぶれてもおかしくない。
実際には、喰らった直後に治癒魔法を掛けただけなのだが、
175:1[saga]
2011/10/16(日) 11:51:44.83 ID:NT8qNy6V0
「まどかおねえちゃん!こっちは大丈夫だから!!さっきの人達を助けてあげて!!」
「はっ!!余裕だねぇ!その余裕が何時まで持つか、見ものだね!!」
176:1[saga]
2011/10/16(日) 11:53:09.67 ID:NT8qNy6V0
「………」
キリカは黙ったまま、再度、右へ一歩踏み出そうと足を浮かせ、
---そのまま前へ踏み込んだ。
177:1[saga]
2011/10/16(日) 11:53:46.98 ID:NT8qNy6V0
「まだまだぁぁぁ!!」
キリカが止まらない。膝を何発も、何発も、何発も、ゆまの顔面に打ち込んだ。
178:1[saga]
2011/10/16(日) 11:54:34.84 ID:NT8qNy6V0
「…ふう、こんなもんかな」
ようやくキリカは蹴るのをやめた。
ゆまはぐったりとし、ピクリとも動かない。
179:1[saga]
2011/10/16(日) 11:55:40.13 ID:NT8qNy6V0
そこには、
「だぁ゛あ゛あ゛!!!」
180:1[saga]
2011/10/16(日) 11:56:19.68 ID:NT8qNy6V0
*
まどかは仁美達の後に続き、廃工場へと入っていった。
181:1[saga]
2011/10/16(日) 11:57:21.04 ID:NT8qNy6V0
『いいかまどか。こういう塩素系の漂白剤はな、
他の洗剤と混ぜると、とんでもなくヤバイことになる。
あたしら全員、猛毒のガスであの世行きだ。絶対に間違えるなよ』
182:1[saga]
2011/10/16(日) 11:59:29.11 ID:NT8qNy6V0
「はなして!!」
まどかは仁美の手を振り解くと、洗剤の入ったバケツを掴み、放り投げた。
バケツは窓ガラスを割り、外へと消えていった。
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