過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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202:1[saga]
2011/10/23(日) 12:13:56.36 ID:P8hJTuya0

*


 -----まるで、スローモーション映像みたい

 ふと、まどかの脳裏にそんな感想が過ぎった。
 まどかの周囲から音が消え、目に映る景色は色が褪せていく。
 それとは対照的に、瞳孔が開き、あらゆるものの細部を視認できることに気がついた。

 さきほどの毒物の影響であろう、織莉子の右腕の傷。
 服の皺。表情。目。そして、迫り来る、たくさんの水晶玉。
 水晶玉は高速で回転、迫ってきているにも関わらず、細かい装飾までもが見て取れる。

 -----あれ?だいぶ近づいてきた?
 -----あれに当たったら痛そう

 まどかは、どこか他人事のように、水晶玉を眺めていた。
 
 -----あっ
 -----だめだ、避けられないや
 -----もうすぐ当たっちゃうね、これ
 -----ああ、もうすぐ終わるんだ

 -----わたしの、人生

 -----みんな、ごめんなさい
 -----ほむらちゃん、ごめんなさい
 -----わたしの為に色々してくれたのに
 -----本当に、ご

         メキョ
            ブチュ
                 
                  
                    
                ボトッ……
                      
                      
                      









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