217:1[saga]
2011/10/30(日) 11:59:24.98 ID:vrMS+f+W0
ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ
ピピピッ、
ぱしっ、
「……う……ん…」
目覚まし時計のベルで目を覚ましたまどかは、目を擦りながら、のそのそと布団から出る。
一階に降りてリビングに入る。
「おはよう、まどか。ごはん出来てるよ」
「……ん」
台所から、タオルで手を拭きながら、エプロン姿の父親が出てきた。
ちょうど洗い物が終わったところのようだ。
「あ、そうだ。パパ、今日のお弁当は多めに入れて」
「いいけど、急にどうしたんだい?」
「えっと、今日は体育があるから、お腹すくだろうな〜と思って」
「わかったよ。じゃあ弁当箱も大きいのにしようか。おかずも少し多めに入れておくよ」
「うん。ありがと」
まどかは席に着くと、テーブルの上の朝食を眺めた。
テーブルの上には、トースト、ベーコンエッグ、サラダ、暖かいミルクココアが、ずらりと並んでいた。
「いただきます」
いつもと同じメニュー。何ら変わりはないはずなのに、いつもより美味しく感じた。
生きて食べるご飯は、とても美味しい。
まどかは、全て平らげた。
「ごちそうさまでした」
そして、使用した食器を重ねると、流しに置きにいく。
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