257:1[saga]
2011/11/13(日) 09:49:10.65 ID:H8PIVQQB0
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「ああぁあああぁあああぁぁあぁぁああ!!」
ほむらの叫び声が屋上に響き渡る。
その様子を前に、まどかは、ただ立ち尽くすことしか出来なかった。
何と声をかけていいのか、まるで分からない。
この時のまどかには、ほむらが何故慟哭しているのか、理解できていなかったのだ。
「……ほむ、ら、ちゃん……?」
まどかは無意識に、ほむらの名を小さく呟く。
すると、ほむらにはそれが聞こえたようで、叫び声が止み、涙と鼻水でグシャグシャになった顔をまどかの方へと上げた。
そしてまどかへと早足で歩み寄ると、ガシッ、と両肩を掴んだ。肩に、少し爪が食い込む。
「い、痛っ!」
まどかが小さく悲鳴をあげるも、ほむらは掴む力を緩めない。
「ねえ、どうして?」
ほむらはまどかの肩を揺さぶる。爪がさらに食い込んだ。
「どうして契約したのよ!! 絶対に契約しないって、私と約束したじゃない!!」
「い、痛いよ、ほむらちゃん……」
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