258:1[saga]
2011/11/13(日) 09:50:07.17 ID:H8PIVQQB0
まどかの顔が苦痛で歪む。
「ねえ何で?! 何でなの?!! 私のことがそんなに嫌いなの?!! ねえ、黙ってないで答えてよ!!」
ほむらの揺さぶりが一層激しくなる。
まどかは思わず、
「放して!!!」
ほむらを突き飛ばした。
ほむらは短い悲鳴と共に倒れ、そのままうずくまる。
「はぁ、はぁ、痛い……」
肩から痛みが引かない。まどかは自分の肩を見る。
ほむらの爪が食い込んでいる状態で押しのけた為、引っかき傷になってしまったようだ。袖で隠れて見えないが、少し血が滲んでいる。
ほむらは身体を起こし、ペタンと座り込む。頭が垂れ、長い髪が顔を隠し、表情が見えない。
そして、おもむろにソウルジェムを取り出すと、前に置いた。
そのソウルジェムをよく見ると、黒い穢れが湧き出るように蓄積し、見る見るうちに光が失われてゆくのが分かる。
あと十数秒ほどで、完全に濁りきるだろう。
まどかは、ほむらの行為の意図が分からず、戸惑った。
「…………して」
「……え?」
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