過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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264:1[saga]
2011/11/13(日) 09:56:04.24 ID:H8PIVQQB0

「相変わらず、殺風景な部屋ね」

 部屋の家具といえるものは、中央に鎮座するちゃぶ台のみだった。
 布団はすぐに見つかった。部屋の隅に畳まれてあった。
 まどかとマミは布団を広げ、そっと、ほむらをその上に寝かす。
 ここまで、ほむらは身動ぎひとつしなかった。

 まどかとマミは、死んでいるように眠るほむらに、不安を感じ出した。

「……ほむらちゃん、大丈夫、ですよね?」

「ええ、そこまで強打したつもりはないのだけれど……。
 それにしても、目が覚める気配が全然無いわね」

 二人はほむらをじっと見る。
 胸がまったく上下していない。
 二人はほむらへ耳を澄ませる。
 呻き声や寝言はおろか、呼吸音すら聞こえない。

 まさか、死んでる?

 二人は同時にそう思った。


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