過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)
2011/08/28(日) 08:54:41.47 ID:VokUT5SI0

「…ぅん?誰?」

 誰かの囁くような声で、暁美ほむらは目を覚ました。
 そして体を起こそうとした時、隣に鹿目まどかが寝ていることに気がついた。
 しかも、がっちりと抱きつかれており、まったく動けそうにない。

「………え?な、何故まどかが私のベットに?!」

 落ち着け、落ち着くのよ、と自分に言い聞かせ、高鳴る鼓動を抑えようと努める。
 そしてある程度落ち着きを取り戻したほむらは、自分の置かれている状況の把握を始めた。

 ソウルジェムは?---ある。ここは?---私の病室。今日は?---ループの初日。ここまでは間違いない。
 じゃあ、どうしてまどかがここに?この時点では、私とまどかの面識はまだ無いはず。

 …駄目だ。まったく分からない。
 そもそもループ開始直後に何か起こったことなど、今まで一度も無い。

 考えても仕方ない。今はこの寝顔を存分に堪能しようと、まどかの顔を覗き込む。
 まるで、ひどく後悔しているような、苦しそうな表情だった。
 しばらく眺めていると、まどかはベットの振動で目を覚ましたようで、薄く目を開けた。
 その目は、まるで泣き腫らしたように赤い。
 戸惑うほむらを余所に、まどかはゴシゴシと目を擦り、再びほむらと目が合うとこう言った。

「…えっと、あなた、誰?」



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