508:1[saga]
2012/01/29(日) 12:28:20.46 ID:6kqct4zw0
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魔女となったまどかは、あてもなく歩き出した。
都市を。
町を。
村を。
森を。
湖を。
平地を。
山を。
海を。
砂漠を。
荒野を。
廃墟を。
地球上のあらゆる場所を、ただひたすらに歩いて回った。
もうこの世界のどこにも存在しないほむらを捜すために。
自身の結界内に、片っ端から動植物を取り込み、地球上から全ての生物が居なくなった後も、捜して、捜して、捜し続けた。
魔女は時折、低く大きな呻き声を上げた。
その姿はまるで、大事なものを失くしてしまい泣き叫びながら捜す子供のようであり、大切な家族と離ればなれになり遠吠えを繰り返す子犬のようでもあった。
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