540:1[saga]
2012/03/04(日) 15:45:10.81 ID:7s5pwasZ0
その視線の先、ベットへさやかとほむらの視線が注がれるのと同時に、まどかが、すぅ、と上半身を起こした。
「あら、まどか。もう大丈夫なの? 無理せず、まだ横になってたほうが----」
ほむらはそう声を掛ける。だが、まどかは
「……うん。もう大丈夫、だよ……」
とだけ言うと、ベットから降り、部屋のドアへフラフラと歩き出した。
「まどか? どこへ行くの?」
ほむらが再度呼びかけるも、まどかは一度若干苦そうな笑顔を向けると、
「ちょっと、ね。
心配掛けちゃって本当にごめんなさい。
今度お詫びに何か奢らせてもらうね。
今日はちょっとこの後用事があって帰らなきゃならないんだ。
また明日来るからね。
バイバイ」
慌てた様子で一気に喋りたてると、ドアを開け、出て行った。
「まどかったら、あんなに慌てて……一体どうしたのかしら?」
「そっか。もう、そんな時間か……」
さやかは壁に掛けてある時計を見ながらそう言った。
「……? 何か知ってるの? 何か習い事の時間なのかしら?」
ほむらの記憶が正しければ、まどかは習い事の類はやっていなかったはずだが。
「いや、そーいうんじゃないの。『散歩』だよ。大体この時間になると、まどかは街中を歩き回るんだ」
「決まった時間に散歩? 随分と健康的なのね。私も一緒に歩こうかしら」
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