565:1[saga]
2012/03/04(日) 16:10:12.31 ID:7s5pwasZ0
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ほむらとまどかは夢を見ていた。
それは、まるで童話の世界に迷い込んだかのような内容の夢であった。
まどかは舞踏会からの帰り道を、トボトボと歩いていた。
十二時が過ぎ、魔法が解けたまどかの姿は、灰を被ったみすぼらしい姿に戻っていた。
ようやく家に辿り着くと、膝を抱えて塞ぎこんだ。
何がいけなかったのだろうか。
どこが悪かったのだろうか。
”私”の容姿と佇まいは完璧だったはずなのに。
まどかは考えた。
ただひたすらに考えた。
今更何をしても遅いと分かっていても、考えた。
そして、ようやく気がついた。
最初から----魔法を掛けて貰う以前から、ほむらは自分を見ていてくれていたということに。
まどかは後悔した。
懺悔した。
絶対に謝罪をしようと心に決めた。
だが、どうしたら伝えられるかが分からなかった。
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