83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/09/01(木) 21:42:40.33 ID:E3cKPUJ9o
「オートマ?」
「うん」
「そう」
待合室にいると嫌でも耳に入ってくる会話の中で、女子がオートマを選択することが多いことには気付いていた。
彼女もそのなかの一人ということだろう。
学科教習を受けなければならないことを思い出して、受付に原簿を取りに行く。
マスクをした受付の女性は、愛想のない表情できびきびと動く。
愛想笑いをしないだけで、話してみると愛嬌のあるかわいらしい人物なのだと姉に聞いた。
でも、どうだろう。他の誰かに対して愛想があっても、自分に対して愛想がないのなら、それは最初からないのと同じではないだろうか。
だからどうというのではない。むしろ、愛想笑いができないということに彼は身勝手な好感を覚えていた。
彼は自然な足取りでムラサキの隣に座った。
嫌がられるかもしれないことは考えなかった。そもそもが赤の他人なのだ。嫌われたところで、疎んじられたところで害はない。これっぽっちもない。
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