91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/09/03(土) 00:54:57.92 ID:mg8F6dwRo
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目を覚ますと、彼は自分の部屋のベッドで横になっていた。
また記憶が曖昧になっている。何がこんなにも自分を混乱させているのだろう。
妙に落ち着かない気分にさせられて、出かけようかと考える。時計を見ると時刻は夜九時を回っていた。
クローゼットから上着を取り出して着替える。今日もまた、彼は夜の街に繰り出す。
移動時間はさしてかからなかった。通りには酔客やら若者やらが溢れている。
近頃の彼は、自分の中で膨らみつつある大きな感情を持て余していた。
彼はその事実に気付いて、ひどく憔悴している。なぜならその感情が、ひどく動物的なものだからだ。
人間の行動を原初的に支配する衝動は何かと彼は考えた。結論はすぐに出る。恐怖と快楽だ。
果たして自分はどちらの感情に突き動かされているのだろう。
夜の記憶は常に夢とうつつのどちらともつかない。曖昧にぼやけている。
頭の中に夜霧がかかっているように、さまざまなものが覆い隠されてしまっている。
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