97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/09/03(土) 00:58:33.12 ID:mg8F6dwRo
×××。
×××はそういう奴だ。彼は頭の中で×××の顔を思い出そうとした。
×××は、いつも彼が欲しがるものを容易に攫っていく。簡単そうに手に入れる。あげく、もう飽きたと言って簡単に捨てる。
×××はそういう奴だ。何度記憶を掘り返しても、×××の顔を彼は思い出せない。
でもつい最近――×××と会ったばかりだったような気がする。
×××と、自動車学校で会った。そのことを彼は思い出す。
そのとき×××の他に、××××がいたはずだ。
××××はどんな表情をしていたっけ?
そのことが、どうしても思い出せなかった。
対面の席に座るハルノの顔を見る。彼女は怪訝そうな表情でこちらを見ていた。
どうかしたのだろうか? いや、この場合、どうかしてしまったのは自分の方だろうか。
ファミレスを出たのは十一時近くになってからだった。
ハルノは彼の家に行きたいと言った。彼は少し迷ったが、どうせ大した問題にはならないと思って受け入れることにした。
家までは歩いて十五分ほどの距離がある。夜の野外は肌寒い。彼は外に出たことを少しだけ後悔した。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
ex14.vip2ch.com
132Res/141.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。