99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/09/03(土) 00:59:53.10 ID:mg8F6dwRo
昔の話だ。もう関係ない。そのはずだ。だってもう三年以上の月日が流れているのだから。
××××はもう×××に対して何も特別な感情を抱いていないだろうし、×××だって××××のことなんてなんとも思っていないだろう。
今更何かがどうなることはない。
でも自分だけは未だに彼女を好いている。取り残されている。こんな馬鹿げた話があるだろうか。
彼は考えることをやめた。いつのまにかハルノとの距離が近付く。彼女はいったい何をやっているのだろう。
こんなところにきて、いったいどうするというのだろう。
缶の中身を飲み干す頃には話題もなくなった。退屈になって部屋の隅においてあったギターを弄る。
ハルノはさして感心したふうでもなく、虚空を見つめるようなぼんやりとした空っぽな表情で彼の指先を見ていた。
アンプにつながれていないエレキギターは大した音を出さない。音は確かに出る。でもそれを誰かに聞かせるには中継するものが必要なのだ。
中継するもの。彼は嫌になってスタンドにギターを立てかける。ベッドに倒れこむ。疲れている、と彼は思った。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
ex14.vip2ch.com
132Res/141.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。