143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/01(木) 18:06:39.44 ID:CjmctOg80
傭兵「……ッ!」
先頭の男も気配を察知した。
小さな物音だが、それだけに悟ることのできたはっきりとした“狩人”の気配。
足が止まる。
「ん?」
「おい、どうした?急に止まってよ、具合悪いんか」
「何かあった?」
少女「……」
状況を察知できず不思議そうに佇む者達をよそに、少女の動きは機敏だった。
少女「獣の気配」ボソ
「え?」
一応は発してやった小声の後に、すぐに荷物をいれた袋を地面に落とす。荷物は全て捨ておく。
可能な限り身軽な態勢を整える。
少女「ふ」
近い。
傭兵「みんな、右の茂みから来るぞ!気をつけろッ!」
少女と中年の男だけがそれに気付いた。大人数でたったの二人だけが、外れの茂みと向き合った。
そして茂みの者は奇襲を諦め、威圧でもってして優勢を取らんとした。
獣「ゴォオオオオォオッ!」
水色の毛並みの幼竜。
唾液混じりの咆哮が群衆に吹き抜ける。
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