65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/12(月) 20:16:48.98 ID:WpMG6Z0e0
扉の向こう側はいつも通りの窓の無い会議室だ。
部屋に目線を向けるものがないためか、既に中で待機していた傭兵達は開いた扉へ眼を向ける。
少女「…」
普通の子供であればただならぬ雰囲気に逃げ出す所だが、少女は冷静に中を見回していた。
紅髪の女性も部屋に入り、扉を閉めると姿勢を正して一礼した。
紅髪「みなさん、大変お待たせしました…人数が揃いましたので、始めたいと思います」
少女(5、6、…9人か)
少女(私を入れて10人…結構多い)
少女(…こんな大人数で何をするのかしら)
紅髪「あ、どうぞあちらに腰掛けて」
少女「…ええ」
向けられた笑顔に頷いて、指示された椅子に腰を降ろす。
辺りでちらちらと少女を窺う傭兵もいたが気にはかけない。
紅髪「…えー、そうですね、このメンバーの招集は私から直々のものとなっていますが……名義は私ですが、依頼人は別にいます」
「代理ってことか?その依頼人ってのは?」
紅髪「あ、すみませんね、秘密なんです」
有無を言わさない笑顔を投げかけると、話の切り口は見せずに続きを述べる。
紅髪「ご安心を…ここは傭兵斡旋所の中でも世界で最も大きなギルドですから、信用を損なうようなことは一切ありません」
少女「……」
紅髪「では、まずみなさんにやっていただく仕事について、お話しましょうか」
777Res/365.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。