699:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 19:21:49.22 ID:PprRaynY0
小さな宝石の散弾では曖昧だったが、地面から突出した結晶体の姿が露となり明らかとなった。
青年(宝石…!しかも結晶、間違いない……!)
土を食い破ったのは、人間の身の丈ほどもありそうな紺色の水晶。
尖った先端に直撃すれば、その硬度と質量でもって貫かれることは間違いなかった。
青年「ふッ」
二足のブーツが、鏡のように滑らかな水晶を挟み込む。
青年の体は突き刺されることなく、そのまま水晶に跨っていた。
黒衣(身軽な奴だ、患ったような顔はマジで薬か?)
彼の見事な退避に賞賛の鼻息を鳴らして、黒皮の右グローブを突き出し握りこむ。
黒衣「“ドロップ”」
青年「!」
足場の宝石が爆発する。
無数の煌きがフラッシュとなり、街道の辺りを蒼く染めた。
巨大鉱石の爆発。その爆心地が無事であるはずもなかった。
黒衣「なんだこいつァ?」
青年「……」
だが光が収まり、抉れた地面のそこには、無傷の青年が立っている。
剣を抜き放ったそのままで。
黒衣「オーケェ、キレたぜポーション・ジャンキー、オレはタフな野郎が大嫌いなんだ」
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