727:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 22:33:47.60 ID:zDM6pHYA0
宿らしき看板を見つけ、扉にを押す。
が、何度か押しても動かなかったので、舌打ち交じりに横にずらしてみると、滑らかに扉が動いた。
明るい宿の奥に控えていた白髪の爺さんが扉の音に気付き、長年培ってきた笑顔で俺たちを出迎えた。
村人「部屋は空いてる?今日だけ一泊なんだけど」
爺「ありますとも、どうぞどうぞ」
村人「そうか、ベッドは2つある部屋が良いな」
爺「申し訳ございません、この宿は布団、となっておりまして……」
村人「ああ、そういうのは気にしないから大丈夫」
爺「でしたら2つの部屋をご用意できます」
村人「お、いいねぇ……じゃあここに風呂は?」
爺「広い露天が、ございますとも」
村人「良い奴だな」
爺「開業300年、由緒ある宿屋でございますから……」
村人「サンキュー、泊まらせてもらうぜ、2人だ」
爺「はい、かしこま……」
爺さんの目線が俺の肩の向こうへ泳いだ。
少女「……?」
爺「……ええと、布団は2つでよろしかったでしょうか」
村人「そういう気遣いはいらねえ」
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