726:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 12:27:26.35 ID:qJyAPv7/0
夜の露店は少ない。
元々閑散としている狭い道は二人が横に並んでいても通りやすく、時折桶を抱えて歩いている風呂帰りらしき人とすれ違う程度だ。
暗い道にも点々と民家の灯りが繋がり、向こうまではっきりと見ることが出来る。
村人「んー、良い灯りだ」
少女「この村は夜になると、筒状に切った竹の中に灯りを入れて、戸口に飾る風習がある」
村人「ほう?しかし生えてるやつと表面の色が違うみてーだが、飾ってあるものも同じ竹なのかね」
少女「薄く削った竹の皮から灯りが透けて、ぼんやりとした光になっているの」
村人「なるほど」
少女「……近くに住んでいるんじゃないの?」
村人「いや、こんな遠くまでは滅多に来ないんだわ」
少女「……そう」
村人「おい、その顔やめろっつーの」
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