68: ◆2X.nP8ceFI[sage]
2011/10/07(金) 23:20:03.86 ID:m06bZxoX0
そんな芳川をみた一方通行は口を三日月にし狂ったような笑みを浮かべ、言った。
「だァかァらァ、芳川さンは早く打ち止めちゃンを培養液の中に突っ込んできてくれませンかねェ?更年期障害ですかァ?僕の言ってる事わかりますかァ?」
「……あのね、私が無理だと言ったのよ。キミの100倍もこの子の体の仕組みを理解しているこの私が、間に合わないと判断したの。この意味わかる?」
諦めたかのような声で紡がれた言葉のあと、数秒の静寂が研究室を包み込む、今聞こえるのは打ち止めの荒い呼吸音だけだ。
「できるさ、できるに決まってンだろォが
俺を誰だと思ってやがる」
学園都市第一位、最強の能力者、即ち学園都市最高の頭脳を持つ怪物、一方通行は馬鹿にしたかのような笑みをそのままに、どこまでも自信満々に先ほどのふざけた調子の声が嘘かのように真剣な声で続けて言い放つ。
「俺がデバック、ワクチンコードの作成を手伝ってやるって言ってンだ、安心しろ、1時間もかかンねェよ」
そして一方通行はへたり込みながら吃驚した表情を浮かべ、固まっている芳川を左手で持ち上げ、辛そうに座りこんでいる打ち止めを右手に抱え、二人を廊下にほっぽっり、研究室のドアを閉めた。
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