過去ログ - 「……俺はお前が欲しい」 「え?」
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333:ツェペリ ◆G2/Yj5eh5U[saga]
2011/11/21(月) 18:00:31.64 ID:iXpWSE4N0



━━━━━━ 直後、クロの姿がブレるのと同時に熱風と鈍い衝撃波が周囲に噴き出した。



(なに…これ!?)

フィーアを背負ったまま、思わず後ろに倒れそうになるシルバ。


周囲に吐き出された熱風からは焦げた臭い、衝撃波は砂塵を凄まじい風圧で吹き飛ばす。

鼻に鈍い刺激臭を与えてくる熱風が発生した先にいる、クロを彼女は見た。

ガチャンッ とクロの右手が握る黒い金属で造られた鞭が、黒い火花を散らしながら崩れ落ちた。

どうやらジョイントの要となっていた部品が幾つか砕け散ったらしい。


そう推測しながらも、シルバはクロに近づきながら

「『それ』、一応1200℃までなら耐える素材なんだけど…何したの?」


彼は煙を出す鞭をコートの中にしまいながら言う。


「……1200℃を軽く越える使い方をしただけだ、行くぞ」


そう言っている彼の背後にある高さ70m、『外』までの厚さ50mあった『門』の壁が爆音と共に崩れ落ちていく。




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