過去ログ - 「……俺はお前が欲しい」 「え?」
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423: ◆WslPJpzlnU[saga sage]
2012/07/24(火) 09:59:07.58 ID:zk9TXL4s0
無音の記憶の中、ドラムカンは確かに誰かの為に戦っていた。
その少女の為に、彼は巨大な組織と渡り合い、結果として勝利した。
一体どれだけの死人が出たのかもどれだけ自分が殺したのかもわからない。
ただ分かるのは、もう少女はこの世にいないのとその少女が見つからなかった事実。
ポチと戯れる少女、フィーアを見ながらドラムカンは僅かに壊死した左手を見る。
(……出来る事なら、『お前』とこの村を救いたかったが)
「ここまで老いた俺じゃ、お前にすら勝てないみたいだな? 『カンパニーの狐』さんよ」
かつて最強の『ハンター』再来とまで謳われた老人は、死臭漂うエクト村をただ見ているしかなかった。
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