過去ログ - ほむら「――時間が止まればいいと思った」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州)
[sage]
2011/09/02(金) 23:14:07.02 ID:P/0GCclAO
二人同時に目を見開き、わずかにタイミングをずらして破顔する。意外なことに、先にせきをきったのは少女ではなく女性のほうだった。
「……あなたとは気が合いそうね、お嬢さん」
「そうね……って、わたしたち自己紹介もまだだっけ。わたしは美樹さやか、貴女は?」
ああ、そういえばそうだっけ。
少女――美樹さやかの発言につい忘れてたというような表情を浮かべる女性。
その、厳粛とした軍装とは裏腹の女性らしいそれにさやかがときめいたのは余談として――
「聖槍十三騎士団、“先代”五位」
高らかな張りのある声で黒円卓の戦乙女が名乗りをあげる。
その誓いを、決意を。もう一度魂に刻み込むために。
この世界は相変わらず絶望に満ちていて、希望なんて現実を知らない子供の夢物語でしかない。
しかし、彼女にとってそれは違う。
それは軍人たる彼女ゆえに至ることのできた一つの思想。母国に殉じた彼女だからこそ見つけられた一つの答えだった。
子供とは国にとって一番の宝物なのだ。
輝く未来を夢に見て、それを目指す純粋な少年少女を守り導くためにこそ、自分は剣を握ったのだと。
それが彼女の渇望。
その身を一筋の閃光にかえて、闇を切り裂き未来を照らす。
その祈りは、今も色褪せていない。この胸で輝き続けている。
ならばここに誓おう。
その名を名乗る限り、己のあるべき姿を見失わずにいられるから。
胸に手を当て、目の前の守るべきを存在を見据え、閃光の戦姫は告げる。
「ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン=ヴァルキュリア。これからよろしくね、さやか」
これが再来する怒りの日(ディエス・イレ)の序章(プロローグ)。
戦争の魔人と魔法少女。似て非なる二つの“魔”が繰り広げる、恐怖劇(グランギョニル)の始まりだった。
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